前回はペニシリン系とセフェム系の抗生剤についてお話しました。今回はマクロライド系の抗生剤についてお話したいと思います。 前回、第一選択薬はペニシリン系とセフェム系ですとお話しました。この2種は殺菌的に効くのですが、マクロライド系は静菌的に効きます。要は効き目が穏やかで一般的に副作用も少ないです。このことから、どちらかというと長期投与に向き、ペニシリン系やセフェム系の薬剤で薬疹、下痢等、副作用の既往があるときに用います。クラリス、クラリシッド、ジスロマック等が比較的新しい薬で、当院ではクラリシッドを使用しております。 3日間服用すると7日間抗菌作用が持続するものもありますが、全ての症例で7日間抗生剤を効かせないといけない訳ではないので、まずクラリシッドを3日程度服用してもらい、必要なら追加投与をさせてもらっています。 以前、お話したペニシリン系やセフェム系の薬もそうですが、クラリシッドも飲み合わせに注意しないといけない薬がありますので、既に処方されている薬がある場合はお知らせ下さい。 次回はニューキノロン系、ペネム系の抗生剤についてお話したいと思います。