1) 麻酔 抜歯をするにあたって、まず麻酔をしないといけません。 表面麻酔(写真)を抜歯する歯牙の周囲の歯肉に塗り、数分待ちます。 つぎに希望があれば、「シリジェット」(写真)という針のない麻酔をします。 ただし、「シリジェット」だけでは十分に麻酔が奏功しないので、続けて通常の麻酔の注射をします。当院では機械の自動注射器を用います。(写真) 下あごの親知らずを抜歯する時は伝達麻酔といって、下あごの元の方、ちょうど下の奥歯のさらに奥の方の神経の元の方に麻酔をする時がありますが。ほとんどの場合、通常の麻酔で大丈夫です。歯科における通常の麻酔は浸潤麻酔と言います。あごの骨には細かい空洞が多数あり、ちょうどスポンジのような構造になっており、この隙間に麻酔薬を浸み込ませるように効かせるので、こう呼びます。 麻酔に使う針は以前に比べ大分細くなっており、当院では、外径0.26mm,長さ14mmの物を使用します。(歯科で使われる物では、現在一番細い 写真) 以前は外径0.3mm位のものが一般的に良く使用されていたと思います。次回はいよいよ、抜歯についてお話したいと思います。