レーザーについて(1)

 歯科用レーザーには、現在何種類かありますが、今回は炭酸ガスレーザーの利点についてお話したいと思います。  1)衛生面  レーザーは大まかに分けて、硬組織(歯牙)に使用するのに向くもの、軟組織(歯肉)に使用するのに向くもの、治療部位に接触させて使用するもの、非接触で使用するものがあります。 炭酸ガスレーザーはどちらかというと、軟組織に使用するのに向いており、非接触で使用します。(歯周ポケット内に使用するときは接触する)レーザーは主にファイバーの中を通って治療部位に照射されるものですが、このファイバーの先端を治療部位(歯牙や歯肉)に直接接触させて照射するタイプのレーザーでは、使用していくうちにファイバーの先端に汚れがこびりつき、照射できなくなるので、時々ファイバーの先端をカットして新しい部分を出して使用します。  もうひとつのタイプの治療部位(歯牙や歯肉)に接触させないで照射するタイプのレーザーである炭酸ガスレーザーはファイバーの先端に金属製の筒がついており、この筒の先端を治療部位から離して照射します。治療部位から離して照射するのでどこにレーザーがあたるか、分かりづらいので、先端より赤色や緑色のガイド光を出して照準を合わせます。  炭酸ガスレーザーではこの先端の筒を取り外して、滅菌消毒することが可能ですので万一、血液等が付着した場合も非常に衛生的に使用できます。また、この先端の筒は何種類か形状の異なるものがあり、歯周ポケット内や歯牙の内部(根幹内)にレーザーを照射せて歯周ポケット内部を殺菌できるものもあります。(当然これらすべてのものが取り外して滅菌消毒できます)  2)安全性  レーザーは歯肉等の表面を瞬間的に高温にして殺菌したり、タンパク凝固させて止血したりするものですが、この熱の伝搬が深部まで伝わると色々と弊害が起こります。炭酸ガスレーザーはこの熱の伝搬が他のレーザーより浅く、深部まで効かせようとすると複数回施術しないと十分な効果が得られないときがたまにありますが、逆に安全性は高いと言えます。次回は実際にどのような症例に使用するかお話したいと思います。 虫歯の治療回数を少なく、痛くない歯医者 中葛西歯科・矯正歯科 東京都江戸川区中葛西5-13-5  TEL03-3680-9111

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