前回はマクロライド系の抗生剤についてお話しました。今回はペネム系の抗生剤についてお話したいと思います。 まず、ペネム系の抗生剤ですが、この抗生剤は重篤で、以前お話したセフェム系の抗生剤 でうまく効果を表さない場合に投薬します。当院では「ファロム」(製品名)を使用しております。 このペネム系の薬剤は数年前まで点滴で使用するタイプのものしかなく、内服薬として 製品化されてまだ日が浅いのですが、ペニシリン系やセフェム系にとってかわって 第一選択薬になるかもしれません。副作用に関しては、上記二種と同様で、偽膜性大腸炎による下痢が挙げられます。整腸剤を同時に服用するとよいでしょう。
月別アーカイブ: 2011年1月
患者様の声 1月13日
大変皆さまに良くしていただき、ありがとうございました。 何かありました時は、よろしくお願いいたします。 (M.K様 男性) 治療や歯みがき指導など、とても丁寧でよかったです。 (W.M様 女性) 歯を白くするホワイトニング 前歯6本1回 6300円 通常は3回行います。 中葛西歯科・矯正歯科 東京都江戸川区中葛西5-13-5 TEL03-3680-9111
東京メトロ東西線葛西駅の西口を出て、メトロセンターを抜けて、線路沿いを西葛西方面へ 夜9時まで診療 駐車場5台完備
患者様の声 1月12日
予約をキャンセルした後のフォローのハガキにはビックリしましたが、 助かりました。 (S.N様 男性) いつもとても丁寧に治療頂き、ありがとうございました。 待ち時間、治療時間が短く、何カ月か通いやすかったです。 (Y.M様 女性) 虫歯の治療回数を少なく、痛くない歯医者 中葛西歯科・矯正歯科 東京都江戸川区中葛西5-13-5 TEL03-3680-9111
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中葛西歯科・矯正歯科で用いる薬について(3)
前回はペニシリン系とセフェム系の抗生剤についてお話しました。今回はマクロライド系の抗生剤についてお話したいと思います。 前回、第一選択薬はペニシリン系とセフェム系ですとお話しました。この2種は殺菌的に効くのですが、マクロライド系は静菌的に効きます。要は効き目が穏やかで一般的に副作用も少ないです。このことから、どちらかというと長期投与に向き、ペニシリン系やセフェム系の薬剤で薬疹、下痢等、副作用の既往があるときに用います。クラリス、クラリシッド、ジスロマック等が比較的新しい薬で、当院ではクラリシッドを使用しております。 3日間服用すると7日間抗菌作用が持続するものもありますが、全ての症例で7日間抗生剤を効かせないといけない訳ではないので、まずクラリシッドを3日程度服用してもらい、必要なら追加投与をさせてもらっています。 以前、お話したペニシリン系やセフェム系の薬もそうですが、クラリシッドも飲み合わせに注意しないといけない薬がありますので、既に処方されている薬がある場合はお知らせ下さい。 次回はニューキノロン系、ペネム系の抗生剤についてお話したいと思います。
患者様の声 1月7日
治療はほとんど痛みもなく施して頂き、先生方、スタッフのみなさんも サービス業の接客の様な対応をして下さっています。 とても居心地良く感じる歯医者さんです。 引っ越しましたが、またなにかあればお世話になろうと思います。 (Y.Y様 男性) いつもありがとうございます。 おかげでけんめいに歯みがきして少しでも長くもたせようという気持ちに させていただいています。 (H.H様 女性) 虫歯の治療回数を少なく、痛くない歯医者 中葛西歯科・矯正歯科 東京都江戸川区中葛西5-13-5 TEL03-3680-9111
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中葛西歯科・矯正歯科で用いる薬について(2)
前回は歯周ポケットに用いる薬剤についてお話しました。今回は受付窓口にてお渡しする 抗生剤 (化膿止め) の飲み薬 (内服薬) についてお話したいと思います。 歯周炎で歯茎が腫れたり、親知らずの周囲の歯茎が腫れたりした場合、第一選択として 前回お話した抗生剤のうち、ペニシリン系 (〇〇シリン)や、セフェム系(〇〇ラール)の 薬剤が用いられるのが一般的です。細菌には色々あり抗生剤にはそれぞれ効果のある細菌 が限られます。上記の2種はその効果のある細菌の種類が多く、守備範囲が広いと言えます。 専門用語で「抗菌スペクトルが広い」と言います。そして後日、お話しようと思っている マクロライド系等と違い殺菌的に働き(マクロライド系等は静菌的)、妊婦さん等にも比較的 安全に使用できると言われております。 では、ペニシリン系、とセフェム系の薬剤のどちらがよいのでしょうか。 一般的に、より効果を出そうと思ったら空腹時(食前)にペニシリン系の抗生剤を服用する方が高い抗菌作用が得られます。また、私たちの業界では「切れが良い」と表現しますが、簡単に言うと、スパッと治ります。しかし、このような服用をすると、副作用である胃腸障害が強く表れる傾向にあります。 では、セフェム系はどうでしょう。セフェム系において近年登場した第3世代、とりわけ エステル化剤は服用後、十二指腸で吸収されて初めて抗菌作用が発現します。このような 薬をプロドラックといいます。又、話が少しそれますが、鎮痛薬においてもプロドラックがあり、商品名「ロキ二ソン」がこれにあたります。そしてこれらのエステル化剤は食後に服用した方が抗菌力が上がります。この為、上記の胃腸障害がかなり抑えられております。 セフェム系のエステル化剤には、商品名「メイアクト」「オラセフ」「トミロン」「フロモックス」等があります。 上記のエステル化剤のうち当院では「メイアクト」を第一選択薬として使わせてもらっています。この薬は、発売当初(私が勤務医の頃、16年位前)より、使わせてもらっておりますが、幸いにも重篤な副作用は一度も経験しておりません。ただし、これらエステル化剤の唯一の弱点は、胃薬のH2ブロッカー(胃潰瘍等に用いられる薬で商品名「ガスター」等がある)との併用で抗菌作用が弱くなることです。実際に投与した経験からすると、差はないように感じますが。 最後に、すべての経口投与(飲み薬)の抗生剤に共通して言える事ですが、何週間かにわたり、長く飲み続けると下痢をおこします(偽膜性大腸炎)ので、整腸剤との同時服用が良いとされています。 次回はマクロライド系等の薬剤についてお話ししようと思っております。