前回はマクロライド系の抗生剤についてお話しました。今回はペネム系の抗生剤についてお話したいと思います。 まず、ペネム系の抗生剤ですが、この抗生剤は重篤で、以前お話したセフェム系の抗生剤 でうまく効果を表さない場合に投薬します。当院では「ファロム」(製品名)を使用しております。 このペネム系の薬剤は数年前まで点滴で使用するタイプのものしかなく、内服薬として 製品化されてまだ日が浅いのですが、ペニシリン系やセフェム系にとってかわって 第一選択薬になるかもしれません。副作用に関しては、上記二種と同様で、偽膜性大腸炎による下痢が挙げられます。整腸剤を同時に服用するとよいでしょう。